不動産投資について学ぼうと思い、私はこれまで数十冊の書籍を読み、セミナーにも参加してきました。
しかし、実際に役立った本は驚くほど少ないのが現実です。ほとんどが再現性のないものばかりでした。
多くの投資本は「成功体験の自慢」や「精神論」が中心で、再現性がありません。
中には「今すぐ誰でも簡単に!」といった誇張表現も多く、学びとしては浅い内容ばかり。
そんな中で、「これは本当に実践で使える」と感じた3冊があります。
どれも数字や実例をもとに、不動産投資を“賃貸経営事業”として論理的に理解できる本です。
アパート・マンション経営企画マニュアル/藤澤雅義
まず最初に紹介したいのは、藤澤雅義氏の『アパート・マンション経営企画マニュアル』です。
タイトルだけ見ると難しそうですが、内容はとても体系的。
建築・管理・収支・運営まで、「賃貸経営の全体像」を俯瞰して学べる構成になっています。
たとえば、空室対策・利回り計算・建築コスト管理などが丁寧に解説されており、
単なる「不動産投資本」ではなく、まさに“経営実務書”です。
この本の最大の特徴は、「貸主視点」で考える力を育ててくれること。
「入居者が選びたくなる物件とは?」「どうすれば退去を防げるか?」
といった経営者の発想を養うことができます。
不動産投資というより、“不動産賃貸経営”の教科書といえる一冊です。
賃貸経営マイスター/藤澤雅義
2冊目も同じ著者による『賃貸経営マイスター』。
こちらは①の改訂・実践版ともいえる内容で、現場で役立つノウハウが凝縮されています。
特に印象的だったのは、「数字で判断する姿勢」が一貫している点。
感覚や勘ではなく、“データで語る経営”を徹底しています。
たとえば、リフォーム費用と賃料アップの相関分析、
空室率改善のための投資回収シミュレーションなど、実際の数字を使った事例が豊富。
前作と同様に空室対策・利回り計算・建築コスト管理などが丁寧に解説されています。この本は700頁超なので、手元に置いといて辞書代わりに使うのもおすすめです。
この本を読んで以降、私自身も物件分析を“感覚”ではなく“表”で整理するようになりました。
不動産投資を“資産運用”ではなく“事業経営”として捉えたい人にとって、最良の一冊です。
誰もかかなかった不動産投資の出口戦略・組合せ戦略/猪俣淳
3冊目は、猪俣淳氏の『誰もかかなかった不動産投資の出口戦略・組合せ戦略』。
この本の凄さは、理論的に著者が購入した不動産を“数字”で詳細に分析しているところにあります。難易度は結構高いかもしれません。
筆者自身が長年、実際に不動産を購入・運営しており、
現場で得たリアルな収支データを惜しみなく公開しています。ここまで詳細に書かれた本は当時、見たことなかったです。
特に印象的なのは、「出口戦略」を軸に投資全体を設計するという発想。
多くの投資家が「買う」ことばかり考えがちですが、
この本では「どう売るか」「いつ売るか」までを一貫してロジカルに解説しています。
机上の理論ではなく、「実務のリアリティ」を知りたい人に最適です。
なぜこの3冊が他と違うのか?
結論から言えば、「数字や理論で説明している」ことに尽きます。
多くの不動産投資本は、著者の成功談や精神論に偏っています。
「私はこうして成功した」「誰でもできる!」といった再現性のない内容が大半です。
一方、この3冊は再現性と検証性がある。
「なぜそう判断するのか」「どの指標で比較するのか」が明確で、
読者が自分の判断軸を持てるようになる構成になっています。
特に「事業としての賃貸経営」を理解するうえで、
数字で語られている情報は何よりも信頼できます。
まとめ|数字で理解する不動産投資を
不動産投資は、感覚や運だけで成功できるものではありません。
大切なのは「数字で考える」こと。
ここで紹介した3冊は、どれも理論と実践をつなぐ“本物の教材”です。
- 『アパート・マンション経営企画マニュアル』
- 『賃貸経営マイスター』
- 『誰もかかなかった不動産投資の出口戦略・組合せ戦略』
この3冊を読むことで、
“なんとなくの不動産投資”から、“戦略的な賃貸経営”へと意識が変わります。
もし今、不動産投資を学びたいと思っているなら、
ぜひこの3冊を「最初の3歩」として手に取ってみてください。
数字が読めるようになると、不動産の見え方が一気に変わります。



