資産形成の第一歩は「投資」ではなく、順番を間違えないこと

資産形成というと、
NISA・株式投資・不動産投資といった手段ばかりが注目されがちです。

ですが実際には、
順番を間違えないことの方が、よほど重要です。

このページでは、
「平均以下から、少なくとも平均以上を目指す」
という現実的な視点で、資産形成のステップを整理します。


目次

① 目標設定|NISAより先にやるべきこと

最初にやるべきは、投資商品の検討ではありません。

重要なのはこの2点です。

  • 自分の財政状況を把握すること
  • そのうえで、目標を明確にすること

たとえば、

  • いつまでに、どれくらいの余裕を作りたいのか
  • 老後なのか、5年後なのか、10年後なのか
  • 「不安を減らしたい」のか「選択肢を増やしたい」のか

目的が曖昧なままでは、
どんな制度も、どんな投資もブレます。

NISAは「手段」であって「目的」ではありません。


② 現状分析|家計管理がすべての土台

次にやるべきは、現状の把握です。

まずはシンプルに、

  • 収入
  • 固定費
  • 変動費
  • 貯蓄額

「見える化」します。

家計簿は、
完璧である必要はありません。

  • 1か月分だけ
  • 大まかでOK

それでも、自分の立ち位置ははっきりします。

現状を直視できないと、資産形成は始まりません。


③ すぐにできること|固定費の見直しが最優先

行動に移すなら、
最初は固定費の削減です。

理由は明確で、

  • 一度見直せば効果が継続する
  • 変動費より精神的に楽
  • 努力や我慢が不要

たとえば、

  • 通信費
  • 保険
  • サブスク
  • 住宅関連費用

「節約=苦しいもの」というイメージを持つ人ほど、
ここでつまずきます。

ですが実際は、
仕組みを変えるだけです。


④ 実行フェーズ|貯金 → NISAはこの順番

固定費を整えたら、次は実行です。

① まずは貯金(種銭づくり)

• 生活防衛資金を確保
• いきなり投資に突っ込まない

これは精神安定剤でもあります。


② 次にNISAなどの投資

生活防衛資金を確保し、家計管理の土台ができたら、
次に検討するのが NISAなどを活用した投資 です。

ただし、ここで重要なのは
「いきなり商品を選ばないこと」 です。

投資を始める前に、まず行うべきなのは次の2点です。


投資ルールの策定(行動指針を明文化する)

投資では、相場の上下に感情が強く影響します。
そのため、事前に 自分なりの行動ルールを決めておくこと が重要です。

例えば、

  • 相場が大きく下落したときはどうするか
  • 毎月いくらまでを投資に回すのか
  • 一時的に評価額が下がっても続けるのか、見直すのか

こうした内容を、紙に書いて残しておく ことをおすすめします。

相場が急変したときにそれを読み返すことで、
感情的な判断を避け、冷静に行動しやすくなります。


リスク許容度の確認

もう一つ大切なのが、自分がどこまでのリスクを受け入れられるか を把握することです。

  • 評価額が一時的に下がっても、精神的に耐えられるか
  • 生活費に影響が出ない範囲で投資できているか

この確認をせずに投資を始めると、
相場の変動に振り回されやすくなります。


投資とあわせて活用したい「制度面」

資産形成は、投資だけで完結するものではありません。
日本には、使わないと損をしてしまう制度もあります。

代表的なものとして、

  • ふるさと納税
  • 医療費控除
  • 各種税制優遇制度

があります。

これらは リスクを取らずにリターンが得られる仕組み です。
還付や控除が受けられるのであれば、活用しない理由はありません。

確定申告は面倒に感じるかもしれませんが、
一度やってしまえば流れは分かります。

「面倒だからやらない」よりも、
一度きちんと向き合って、制度を使い切る 方が、
長期的には確実にプラスになります。


投資は「最後に実行するもの」

NISAを含む投資は、

  • 家計の土台づくり
  • 行動ルールの設定
  • リスク許容度の確認

これらを整えたうえで、最後に実行するもの です。

焦って始める必要はありません。
順序を守ることが、結果的に一番の近道になります。


※参考までに筆者の資産形成方針の一部を明記しておきます(これとは別に投資方針も定めています)👇

【資産形成の方針】

無理なく続けられる資産運用

凡人に必要なのは、「才能」や「特別な知識」ではありません。
必要なのは 再現性継続性 です。

資産運用で失敗する人の多くは、
「早く増やしたい」という焦りから、
短期的な利益を追い、相場に振り回されてしまいます。

しかし資産形成で最も効果があるのは、

① 収入の一部を安定して投じる
② 時間を味方にして複利で育てる
③ 感情ではなく仕組みに任せる

という 地に足のついたやり方 です。それを実現させるために、以下を私は方針としています。

ドルコスト平均法を活用

時間分散によって購入単価を平準化し、市場の短期的な変動リスクを抑えられる。感情に左右されない自動的な投資を継続でき、長期的な資産形成に有効な合理的手法である。短期的な高リターンを狙うより、価値ある資産を長期で保有し複利を活かす方が確実である。

投機的なことはしない

短期的な高リターンを狙うより、価値ある資産を長期で保有し複利を活かす方が確実である。税制優遇を受けながら「永久保有」に近い姿勢で資産を育てることが安定につながる。感情や偶然に左右される投資は資産を失う原因となる。冷静な分析や計画性を欠く行為は長期的成功につながらず、「再現性のある投資行動」を取ることが重要である。

分からないことはしない

理解できない仕組みに手を出せば、情報格差で損失を被る。自分が説明できる範囲の投資のみ行うことで、騙されず、継続的に資産形成を続けられる。

投資は原則、インデックス投資のみを行う

市場全体に広く分散投資することで、個別企業のリスクを低減できる。長期的に経済成長の恩恵を享受し、保有期間と税制メリットを最大限に活かす合理的手法である。また自身で決めたルールに基づき、機械的に行動する。
(参考:『ウォール街のランダム・ウォーカー 第13版』『敗者のゲーム 第8版』『株式投資 第6版 長期投資で成功するための完全ガイド』)

副業はしっかりとした本業があってこそのもの

副業は本業の知識や経験を基盤にすべきであり、地に足のついた活動が信頼と継続性を生む。高額セミナーや投機的副業に依存せず、自分のスキルを社会に還元する形が理想。

自分の資産状況、収支を管理する

企業が財務諸表を作るように、個人も定期的に資産と支出を把握することが不可欠。現状認識がなければ改善はできず、健全な家計運営の第一歩となる。

自分の能力を平均以上で、特別な人間だと思わない

自分の判断が常に正しいとは限らない。過信は損失のもとであり、平均的な投資家である自覚を持つことで、冷静で合理的な行動を継続できる。

人を欺くことをしない

短期的な利益を求めて他人を利用すれば、信用と人間関係を失う。誠実さこそ長期的な信頼と安定をもたらす最大の資産である。

すぐに結果をだそうとしない

インデックス投資で成果を得るには時間が必要。焦らず複利の力で長期運用することが、真の資産形成につながる。
(参考:『株式投資 第6版 長期投資で成功するための完全ガイド』第1章)

長く働き続ける

安定した収入と貯蓄こそが資産形成の原資である。長く健康に働くことで投資資金を継続的に確保し、経済的自立を実現できる。

※上記の投資方針は、参考図書や自身の経験を基に作成しております。投資をする上で、上述の参考図書はおすすめです。詳しく紹介してあります👇


⑤ スキルアップ|平均年収に届かないなら、ここが本丸

ここが、多くの人が避けがちなポイントです。

もし、

  • 年収が平均以下
  • 昇給が見込めない
  • 労働時間だけが増える

という状態であれば、
いくら節約や投資をしても限界があります。

この場合、優先すべきは「収入力の底上げ」です。

  • 資格取得
  • キャリアの見直し
  • 読書による知識投資
  • 副業(無理のない範囲で)

特に注意したいのは、

  • 高額セミナー
  • 一発逆転系ビジネス

これらは、
再現性が低く、失敗時のダメージが大きい。

知識投資は、まずは本で十分です。


⑥ 不動産は「必要なら」。見栄では買わない


不動産は、
資産形成の最終段階に近い選択肢です。

  • 必ずしも全員に必要ではない
  • 見栄で買うと失敗しやすい
  • 知識不足のまま手を出すと致命的

「少なくとも損をしない」
という視点が持てるまで、
無理に進める必要はありません。


まとめ|順番を守れば、資産形成は現実的になる

資産形成は、
特別な才能が必要なものではありません。

重要なのは、

1. 目標を決める

2. 現状を把握する

3. 固定費を整える

4. 貯金 → 投資の順を守る

5. 収入力を底上げする

この順番を崩さないこと。

最終的な形は人それぞれですが、

  • 本業(平均以上の年収)
  • 長期投資(NISAなど)
  • 知識投資・副業
  • 必要に応じて不動産

という組み合わせは、
再現性の高い現実ルートです。

焦らず、地味に、積み上げていきましょう。



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この記事を書いた人

現役公務員として働きながら、資産形成やキャリア形成について発信中。30代で職業訓練校を経て公務員へ転職した実体験から、「遅く始めても人生は変えられる」をテーマに、勉強法やお金の知識、安定した収入を活かした堅実な資産づくりをわかりやすく紹介しています。

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