資産形成の話をすると、よく聞かれる質問があります。
「投資信託とETFって、結局どっちがいいんですか?」
私自身、30代で人生を立て直そうと決めたとき、
この問いに何度もぶつかりました。
仕事もキャリアも不安定だった当時の自分にとって、
投資は「一発逆転」ではなく、
将来の不安を少しずつ減らすための手段でしかありませんでした。
だからこそ、
- 失敗しにくい
- 感情に振り回されにくい
- 凡人でも続けられる
この3つを軸に、投資信託とETFを比較する必要がありました。
この記事では、
- 投資信託とETFの基本的な違い
- 税制(特にNISA)から見た特徴
- 「どんな人にどちらが向いているか」
を、実体験ベースで整理します。
投資信託とETFの違いを一言でいうと?
まず、かなりざっくり言うとこうです。
- 投資信託:👉「積立・放置に向いた仕組み」
- ETF:👉「自分で管理できる人向けの商品」
どちらが“優れている”という話ではありません。
向いている人が違う、ただそれだけです。
投資信託とは何か?
投資信託は、
多くの人から集めたお金を、運用会社がまとめて運用する商品です。
特徴を挙げると、
- 1,000円など少額から積立できる
- 自動積立ができる
- 分配金を自動で再投資できる
- 値動きを毎日見なくていい
つまり、
「投資を仕組み化できる」のが最大の強みです。
私のように、
- 仕事で消耗していた
- 勉強や資格取得と並行していた
- 投資に時間と精神力を割きたくなかった
こういう人間には、投資信託の「放置できる設計」は非常に相性がよかったです。
ETFとは何か?
ETF(上場投資信託)は、
株式と同じように市場で売買できる投資信託です。
特徴は、
- リアルタイムで価格が動く
- 指値・成行など注文方法を選ぶ必要がある
- 分配金は自分で再投資する必要がある
- 積立設定がやや面倒
つまり、
「自分で管理する前提」の商品です。
投資に慣れていて、
- 売買タイミングを判断できる
- 分配金管理が苦にならない
- 相場を見るのがストレスにならない
こういう人にはETFも良い選択肢になります。
税制面から見る違い(ここが重要)
ここからが本題です。
投資信託とETFの違いは、税制と相性で大きく差が出ます。
通常口座・特定口座の場合
- 利益・分配金に 約20%の税金
- 投資信託もETFも基本は同じ
ただし、ETFの場合、
- 分配金が出るたびに課税(NISAの枠がその都度減る)
- 再投資するたびに手間
というデメリットがあります。
一方、投資信託は、
- 分配金を出さないタイプが多い
- 内部で自動的に再投資される(NISAの枠は減らない)
結果として、
複利効果を最大化しやすいのは投資信託です。
NISAから見ると、差はさらに広がる
NISA(つみたてNISA・新NISA)を使うと、
この差はもっとはっきりします。
投資信託 × NISA
- 積立設定が簡単
- 非課税で自動積立
- 再投資も自動
- 売却までほぼ放置可能
👉 NISAの思想と完全に噛み合っている
ETF × NISA
- 分配金が出ると非課税枠を消費
- 再投資は自分で行う
- 管理が煩雑になりやすい
👉 中〜上級者向け
正直に言うと、
凡人がNISAを最大限活かすなら、投資信託一択
というのが私の結論です。
※配当金が欲しいなら、ETF(上場投資信託)ですが、課税対象となります。
そしてNISAの枠も再投資した場合に使われるという特徴があります。
私が「投資信託中心」にした理由
私は投資を始めた当時、
- 年収300万円台
- 将来の見通しが立たない
- 資格勉強と仕事で余裕がない
そんな状態でした。
その中でETFを選ぶと、
- 相場が気になる
- 売買タイミングに迷う
- 分配金管理がストレスになる
これは確実に失敗するパターンだと感じました。
だから、
- 低コストのインデックス投資信託
- NISAで淡々と積立
- 感情を排除
この形を選びました。
結果的に、
「投資のことを考えない時間」が増え、
勉強・仕事・キャリア構築に集中できたのが一番のメリットでした。
ではETFは不要なのか?
いいえ、そうではありません。
- 投資額が大きくなってきた
- 税制を理解できるようになった
- 感情コントロールができるようになった
こういう段階に来た人にとって、
ETFは有力な選択肢になります。
ただしこれは、
「まず資産形成の土台ができてから」
の話です。
まとめ:凡人が迷ったら、ここだけ覚えておけばいい
最後に、シンプルにまとめます。
- 投資信託
→ NISA × 積立 × 放置
→ 初心者・忙しい人・再スタート組向け - ETF
→ 自分で管理・判断できる人向け
→ 中〜上級者向け
どちらが正解かではなく、
「今の自分に合っているか」がすべてです。
また、資産形成では、「時間をかければ必ず右肩上がりになる」と思い込みすぎない視点も重要です。
現実には、想定していなかった下振れが起こることもあります。
たとえば、外貨建て資産や海外株式の場合、
- 為替の変動
- 資産価格そのものの下落
この2つが同時に起きると、
「価格も下がり、円換算でもさらに目減りする」という状況が生まれます。
過去のデータを見れば、長期的には成長してきた市場が多いのは事実です。
ただしそれは「可能性が高い」という話であって、
途中の下落や想定外の調整が起きないことを保証するものではありません。
「長期だから大丈夫」「そのうち戻るはず」と頭では理解していても、
実際に評価額が大きく下がった場面で、
精神的に耐えられなくなる人がいるのも現実です。
だからこそ、
- 他人の資産額や成果に振り回されない
- 公表する必要のない数字は、あえて外に出さない
- 最悪のケースを想定したうえで、無理のない設計にしておく
こうした姿勢が、資産形成を長く続けるための土台になります。
資産形成は、誰かと競うものではありません。
静かに、淡々と、自分の生活とリスク許容度に合った形で続けること。
それが結果的に、一番安定した資産形成につながると私は考えています。
次に読むなら
ここまで読んで、
- 「じゃあ、具体的にどの投資信託を選べばいい?」
- 「NISAの枠はどう使い分ける?」
- 「証券会社はどこがいい?」
そんな疑問が出てきた方も多いと思います。
これらは、
資産ガイドの中で体系的にまとめています。
※この記事は“考え方の土台”
具体的な商品・設計はガイド側で整理しています。

最後に
私は、
投資で人生を変えたわけではありません。
「不安を減らす仕組み」を作っただけです。
凡人が凡人のまま生きるための選択。
それが、私にとっての投資信託でした。
この考え方が、
あなたの資産形成のヒントになれば嬉しいです。
▼ note / X(Twitter)でも発信しています
\ 学習・キャリア戦略の最新情報はこちらでも発信中 /
X(Twitter):けんしろう|凡人のキャリア再構築
→ 公務員試験・資格勉強の「毎日の気づき・短文Tips」、キャリアの考え方を発信。
note(ストーリー・キャリア戦略):けんしろう ❘ 凡人のキャリア再構築
→ 再スタートを切りたい人向けの深い内容、書き下ろしの体験談を更新中。





