公務員試験を調べ始めると、だいたいここで迷います。
- 事務職? 技術職? 業務職?
- 経験者採用って結局なに?
- 特別区と都庁と県庁、市役所はどれがいい?
- 公務員って本当に公平なの? コネは?
結論はシンプルです。
「どれが正解か」ではなく、あなたが“遠回りしない入口”を選ぶこと。
そして入口選びは、次の2つでほぼ決まります。
- 区分(職種・採用枠)
- 受ける自治体の規模(試験の安定性・採用人数)
この記事では、その判断を一発でできるように整理します。
まず知っておくべき:公務員試験は「ほぼ公平」だが、自治体規模で差が出る
「公務員はコネがないと無理」
ネットでよく見ますが、体感としてはこうです。
- 特別区・東京都など大都市ほど透明性が高く、公平に近い
- 小規模自治体ほど“運”や“相性”に左右されやすい
理由は単純で、採用人数の規模です。
- 採用人数が多い → 点数評価・標準化が進む → 個別の影響が薄い
- 採用人数が少ない(1〜2人) → 面接比重・裁量が上がる → ブレやすい
だから「公平性」まで含めて戦うなら、受験戦略はこうなります。
迷ったら“採用人数が多いところ”へ寄せる。
=特別区・東京都が最も戦いやすい側にある。
公務員の「区分」4つ:あなたに合う入口はどれ?
ここで言う区分は、ざっくり4つです。
① 事務職|王道だが、対策範囲が広い
向いている人
- 幅広い行政分野に興味がある
- 異動を通じてキャリアを広げたい
- 学習時間を確保できる(継続型)
注意点
- 志望者が多く、競争が起きやすい
- 教養・論文・面接(自治体により専門)など、守備範囲が広い
「王道だから」ではなく、勉強時間と興味が続くかで選ぶのがコツ。
② 技術職(電気・土木・建築・機械など)|専門性が“武器”になる現実ルート
向いている人
- 手に職をつけたい
- 資格や技術を積み上げるのが好き
- 事務職よりも“仕事内容をイメージして”働きたい
注意点
- 募集人数が少ない自治体もある
- 出題範囲が自治体ごとに違う
技術職は「講座より、資格学習+過去問分析」が効くことが多い。
(通信講座は補助輪。軸にすると遠回りになるケースがある)
③ 経験者採用|社会人にとって最も現実的なルートになりやすい
向いている人
- 30代以降
- 民間経験を“武器として”評価されたい
- 筆記より、論文・面接で勝負しやすいタイプ
注意点
- 自治体ごとに評価基準が違う
- 面接対策の比重が高い(ここで落ちる人が多い)
経験者採用は、筆記を頑張るより
「職務経験を言語化できるか」 が勝負。
④ 業務職(技能労務・現業)|入口は広いが“制度確認が必須”
向いている人
- 早く安定した職に就きたい
- 現場・施設・運用系の仕事が合う
- 地域密着で働きたい
注意点(ここが重要)
- 自治体によってキャリアパスが全然違う
- 「業務職→事務職」へ行ける自治体もあるが、条件付きが多い
- 給与は行政職より低いことが多い
業務職を選ぶなら、“その自治体で上がれるか”を事前に確認しないとズレます。
また近年は業務職の募集年齢が上昇傾向にあります。
以前は35歳までだったのが、40歳や45歳までとする例があります(自治体によって異なるため要確認)。
次に重要:どこを受けるべきか? 難易度は「採用人数×情報量」で決まる
受験先の難易度を“体感ベース”で整理するとこうです。
- 特別区・東京都:採用人数が多い/情報が多い/傾向が安定
- 県庁:採用人数はそこそこだが枠が狭いこともある
- 市役所(特に小規模):採用人数が少なく、年によるブレが大きい
- 町村:採用人数が極端に少なく、情報も少ない
ポイントはここ。
採用人数が多いほど「努力が報われる」設計になりやすい。
採用人数が少ないほど「年によるブレ」「運」「相性」が増える。
だから、地元に強いこだわりがないなら基本戦略はこうなります。
- とにかく勝ちたい → 特別区 or 東京都
- 地元志向が強い → 県庁 or 政令市(ただし競争強め)
- 市役所・町村しか無理 → その前提で“情報戦”を覚悟する
「公務員人気低下=チャンス」は本当。だからこそ“入口選び”が効く
今の傾向として、現場感で言うならこうです。
- 受験者が減っている
- 経験者採用が増えている
- 試験の負担を減らす自治体も出てきている
- 人物評価(面接)に寄っている
だから昔のように「筆記で満点取って勝つ」よりも、
入口選び(区分×自治体規模)で勝ちやすい土俵に乗り、
面接・論文で落とされない準備をする。
これが一番再現性が高いです。
なぜ公務員人気が落ちているのか?
近年、公務員人気が落ちている最大の理由は、民間企業との待遇差と価値観の変化にあります。IT企業や外資系の給与水準や柔軟な働き方が向上し、若い世代ほど「成果が報酬に反映される環境」を求める傾向が強まっています。一方で公務員は年功序列が基本で、昇給スピードや裁量の小ささに物足りなさを感じる人が増加する傾向にあります。また業務量は増えているのに給与は横ばいで、ハードワークな部署もあり「思ったより大変」という現実が浸透しているのかもしれません。加えて少子化で受験者数そのものが減り、結果として倍率低下・採用難が進んでいます。
結果…
受験者が極端に減少
「受ければ受かる」自治体すら出現している
倍率は本当に下がっている?現場感+最新傾向
以前は新卒でも高いと最低でも十倍以上と競争率が高く、優秀な人が多かったと思います。ですが、稀にみる売り手市場に加えて、高齢世代の退職もあり、自治体側は採用したい人数をとりたくても採用できていないのが現状です。正直、民間企業の方が魅力的だと思う部分もあります。加えて、近年では受験者自体が減少し、試験の難易度が落として受験者を増やそうとする動きもあります。実際、筆記試験を免除する自治体があったり、教養試験や小論文を免除して専門試験のみにしたり、採用回数を年2回にしたりといった対策をとる自治体も増えています。東京都も例外ではないです。それほどのことをしないと、自治体側は採用できていない、採用に苦戦しているというのが現状です。受験者側から見れば、出題範囲が減ったことや採用機会が増えたことで、チャンスは広がっています。
以前:
- 倍率10~が当たり前(倍率が30倍以上とかもあった)
- “合格=エリート”(この倍率をくぐる人はそれなりに優秀)
今:
- 倍率3~6倍程度が多い(筆記試験で落とすより面接で落とす)
- 場合によっては 2倍台
- 技術職・福祉職は 実質1倍台(筆記試験では全員通過もある)
特に地方ほど顕著です。
「応募者が足りないから採用枠を埋められない」
という自治体が普通にあります。
こうした背景が、
✅筆記免除
✅教養試験廃止
✅小論文なし
✅年2回採用
✅人物重視(面接重視)
といった 大胆な改革につながっています。
社会人・未経験に追い風「経験者採用枠」が急拡大
昔は29歳までがほぼ常識でしたが…
今は違います。
✅32〜35歳応募可が主流にシフト
✅民間経験が評価対象
✅ブランクあっても、フリーターでも問題なし
特別区は31歳までが新規採用ですが、経験者採用なら条件さえ満たせば、40歳過ぎていても問題ないです。
“公務員になりやすい時代”が到来している明確な根拠
| 項目 | 昔 | 今 |
|---|---|---|
| 難易度 | 高い | 下がっている |
| 倍率 | 高い | 低い |
| 年齢制限 | 厳しい | 緩い |
| 採用方式 | 筆記中心 | 人物重視 |
| 受験チャンス | 年1回 | 年2回以上 |
| 試験範囲 | 広い | 縮小傾向 |
つまり…
試験ハードルが全方向で下がっている
挑戦できる人が圧倒的に増えた
この状況を活かさない手はありません。
それでも公務員は最強の“安定型キャリア”
人気は落ちても、魅力は落ちていません。
✔収入が安定
✔休暇が取りやすい
✔福利厚生が充実
✔長く働ける
✔健康を守れる
「心と体を壊さず稼げる仕事」
は、令和の時代において最大の価値です。
福利厚生や給与は超大手企業よりは劣ると思います。しかし、大手の優良企業には大手の優良企業なりの苦労や競争があると思います。そういったことを考慮すると、公務員の方が気が楽だと私は思います。
30代以降は「国家より地方」が現実的になりやすい理由
ここは誤解が多いので整理します。
国家公務員が上、地方が下、という話ではなく、
30代以降の戦いやすさで見ると地方が有利になりやすいです。
- 地方は経験者採用が増えている
- 地域密着で生活設計がしやすい
- 転勤リスクが相対的に小さい
- 試験が“人物重視”に寄っている自治体も多い
つまり、
「生活を安定させるために公務員へ」
という目的なら、地方の方が“現実的な入口”になりやすい。
地元で長く働ける ― 転勤リスクが少なく生活が安定
国家公務員は全国転勤が前提。
数年ごとに異動や引っ越しがあるため、家庭を持つ人には負担が大きいです。
その点、地方公務員は地元密着で働けるのが大きな強み。
転勤があっても同一市内・県内で済むことが多く、
ライフプランが立てやすくなります。
住宅ローン、子育て、介護など、長期的な生活設計を立てやすいのもポイント。
💡「地元に貢献したい」「家族と同じ場所で暮らしたい」という人には、
国家公務員よりも地方公務員が圧倒的に向いています。
デメリットも理解すべき
私が感じるメリットは以下です。
| 課題 | 詳細 |
|---|---|
| 年功序列 | 若手が活躍しにくい |
| 保守的な文化 | スピード感がない |
| 配属ガチャ | 希望通りとは限らない |
| 給与は伸びにくい | 高収入志向には不向き |
しかしこれは視点を変えると
「淡々と続ければ生活が安定する」
「1社でじっくりキャリアが積める」
というメリットにもなります。給与は低いといっても同年代の平均以上の年収は得られます。
「今」の採用環境が一番大きな味方
ここまで読んでいただけたなら
公務員転職がどれだけ現実的になったかわかるはずです。
現在はまさに
公務員人気の低下↓
採用意欲の上昇↑
競争相手の減少↓
完全に「受ける側が有利」な状態です。
平均的な人物で、特筆すべき能力のない人物にとって、短期的に見たら、民間企業の方が良いかもしれません。私は長期的に見たら公務員の方が精神的にも経済的にも恵まれていると思います。
迷わないための最短チェック(この順に決める)
最後に、これだけで判断できるチェックに落とします。
Step1:あなたはどれ?
- 勉強時間が取れる/行政全般に興味 → 事務職
- 専門を積みたい/資格学習が得意 → 技術職
- 30代以降/経験を武器にしたい → 経験者採用
- まず安定が最優先/現場が合う → 業務職(ただし制度確認)
Step2:受験先はどこがブレにくい?
- 迷うなら 採用人数が多いところへ寄せる
(=特別区・東京都は戦略が立ちやすい)
Step3:最後に“絶対に確認するもの”
- 募集要項(年齢・要件・試験科目)
- 配点と足切り
- 面接カード/職務経験論文の有無
- (業務職の場合)内部試験・昇任制度の実在
まとめ|区分は“スタート地点”。でも入口選びで9割決まる
- 区分の正解は「あなたの状況に合うか」で決まる
- 公平性・戦いやすさは「採用人数×情報量」で決まる
- 迷うなら採用人数が多い自治体へ寄せる(特別区・東京都は戦いやすい)
- 30代以降は経験者採用×地方の組み合わせが現実的
- 業務職は“自治体の制度確認”をしないとズレやすい
※制度や区分は年度・自治体で変わるため、必ず最新の募集要項で確認してください。
- 「教養16〜18問で受かる戦略(経験者事務)について」

- 「電気職対策について」

- 「面接・小論文(予備校不要)について」

- 【基本的に公務員試験は公平】

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