日商簿記2級の勉強方法と振り返り|合格率5.7%の“ババ回”を引いた話

私が日商簿記2級の勉強を始めたのは、今から約20年前のこと。
結果として2回目の受験で合格しましたが、
初回はまさに「運の悪い回(ババ回)」に当たってしまいました。

当時の合格率はわずか 5.7%
商工会議所が公表している過去データでも、突出して低い合格率でした。
この経験は、今でも忘れられません。


目次

合格率5.7%という“ババ回”を引いた不合格

私が最初に受験したのは、第107回(2004年)の試験。
この回の全国平均合格率は5.7%と、過去最低水準。

翌108回では合格率が46.9%に跳ね上がり、
わずか数カ月の間に約9倍も差がつきました。

今思えば、完全に「ハズレ回」でした(笑)。

当時はCBT方式はなく、すべて紙試験で、
問題の難易度ブレが激しく、出題傾向も安定していませんでした。
そのため、実力だけでなく運要素も少なからず影響していたと思います。

現在はCBT方式(パソコン受験)が導入され、
出題のバラつきが減り、合格率も安定してきています。また年3回といったこともなく、準備が整い次第、受験できるのも良いです。
受験者にとっては、今の方がはるかに公平な時代でしょう。


勉強方法:通信講座+過去問で基礎固め

私が選んだのは、資格の大原の通信講座
当時はオンライン動画などなく、教材はCDやビデオテープ等が主流でした。
私はCDコースを選び、講義音声を繰り返し聴いて理解を深めました。

使用した教材は次の2つのみです。

  • 大原の通信講座テキスト
  • 市販の過去問題集(TAC出版)

市販の過去問題集(TAC出版)👇

【日商簿記2級/商業簿記】
『合格するための本試験問題集日商簿記2級Ver.●(最新のもの)』
『合格テキスト日商簿記2級 商業簿記Ver.●(最新のもの)』

【日商簿記2級/工業簿記】

『合格テキスト日商簿記2級 工業簿記Ver.●(最新のもの)』
『合格するための本試験問題集日商簿記3級(最新のもの)

【日商簿記3級】
『合格するための本試験問題集日商簿記3級(最新のもの)

『合格テキスト日商簿記3級Ver.●(最新のもの)』

※法改正があると仕訳が変わることがあるので最新のものを購入してください。

今のように「YouTube講義で学ぶ」「スマホで隙間時間に学習」
といった環境はありませんでした。
したがって、アナログに“繰り返す”しかなかったのです。

私は完全な初学者だったため、まずは3級から挑戦。
勉強習慣もなく、サボる日も多かったので、
最終的に合格まで約1年かかりました。

効率よく学べる人であれば、今なら3〜6カ月で十分合格可能です。

簿記2級のカギは、

  • 「商業簿記」で会計の理屈を理解すること
  • 「工業簿記」で計算と分析の感覚を掴むこと
    この2つのバランスを取ることにあります。工業簿記は最初は得点しにくいですが、繰り返し問題を解いて慣れるしかないです。

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日商簿記2級を取って良かったこと

取得して20年以上経った今でも、「簿記を学んで良かった」と感じます。

資格そのものよりも、“数字で考える習慣”が身についたことが一番の収穫です。

実際に役立ったこと

  • 財務諸表(貸借対照表・損益計算書)を読めるようになった
  • 家計を“自分のミニ財務諸表”として分析できるようになった
  • 会社での経理・会計関連業務の理解が深まった

簿記は「理屈で理解することが重要」な資格です。
いったん体系的に覚えると、20年経っても基本原則は忘れません。

私は電気・不動産業界へとキャリアを移しましたが、
簿記で身につけた“数字の感覚”はどんな業種でも通用すると思います。


日商簿記2級の位置づけと今後の活かし方

簿記は単なる計算技術ではなく、
企業や個人のお金の流れを数字で読み解くスキルです。

同じ「お金の資格」であるFP(ファイナンシャル・プランナー)よりも、
実務で使える場面が多く、
家計管理・副業・投資判断などにも応用できます。

これから学ぶ人へのアドバイス

もし今から簿記を勉強するなら、次の3点を意識してください。

  1. 過去問演習を中心にする
     → 出題傾向が安定しており、過去問が最強の教材です。
  2. 理解できない箇所は動画で補う
     → YouTube講義や無料サイトを活用すれば、挫折しにくい。
  3. 独学が不安なら通信講座を活用
     → スケジュール管理や質問サポートがあると効率的。
  4. 試験日を決める
     → 取得目標日が決まっていれば、ダラダラ学習することを防げます。

簿記は「継続できる人が勝つ資格」です。
1日1時間でも、3カ月積み上げれば確実に結果が出ます。


合格率の波を越えた経験が教えてくれたこと

最初の不合格は、今思えば良い経験でした。
“ババ回”を引いたおかげで、
「なぜ間違えたのか」「どこを理解していなかったのか」
を徹底的に分析する癖がついたのです。

その経験が、2回目の合格へとつながりました。

資格試験は、一発合格よりも“敗因分析”ができる人が強い
簿記2級も例外ではありません。

「運のせいにしない」「結果を次に活かす」
この姿勢が、社会人としての学び方そのものに通じます。


まとめ|簿記は“最強の教養資格”

日商簿記2級は、努力が報われる資格です。
理屈を理解し、地道に学べば必ず合格できます。

そして何より、一度身につけた知識は一生モノ。
「お金」「仕事」「経営」すべての基礎を数字で理解できるようになります。

簿記を学ぶことは、資格勉強を超えて、
“マネーリテラシー”を鍛えることはできると思います。

FP2級が「お金の仕組みを学ぶ」資格なら、
簿記2級は「お金を数字で理解する」資格です。

社会人として、経営者として、そして生活者として——
簿記の知識は、人生を安定させるための最強の教養だと思います。


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この記事を書いた人

現役公務員として働きながら、資産形成やキャリア形成について発信中。30代で職業訓練校を経て公務員へ転職した実体験から、「遅く始めても人生は変えられる」をテーマに、勉強法やお金の知識、安定した収入を活かした堅実な資産づくりをわかりやすく紹介しています。

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