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30代未経験から選択肢を広げるために、
現実的に積み上げていくキャリア戦略をまとめています。
■受験期
「この記事は受験期の方向けです。」
試験制度の変更
まず、制度の変更点を正確に理解しておきましょう。
- 以前は、一次試験=「教養試験+専門試験+小論文」、二次試験=面接、という構成。その後、区の面接があり、合格すれば、正式採用される。
- 最近の制度改定により、技術区分(電気・機械・建築など)では 一次試験で教養試験を廃止し、専門試験のみを課す方式 に変更されました。
- また、専門試験のハードルが低いです。最近の専門試験は、一次試験の通過率を見る限り、落とす試験ではないです。最終的な合否を左右するのは面接試験です(最近ではそれが顕著です)
- さらに、大学の学部制限が少ない(文系出身・未経験でも挑戦しやすい)という技術区分の魅力もあります(自治体によっては学部の制限があり、受験人数も一桁だったりします)。
以上のことから「専門試験対策」よりも「面接対策」が重要だと分かります(専門試験のボーダーラインは低いですが、対策はやった方が良いです)。
専門試験対策:重点分野と勉強手順
技術職(電気系)で合格を狙うなら、専門試験を攻略する勉強法を段階的に組むことが肝要です。
出題範囲の確認
- 試験案内や過去問を見て「電気職専門試験」の科目を確認します。専門試験の問題は公表されていますが、模範解答は公表されていません。そのため、自分自身で解答を確認する必要があります。また記述式なので、記述になれる必要があります。
- 出題構成としては、電験三種で問われる「理論・機械・電力」などを中心に学習すれば対応可能です(過去問を見る限り)。
- 理論・機械・電力科目がある程度できれば、ボーダーラインは超える可能性が高くなると思います。
過去問の傾向分析
- 出題内容を限りでは、ひねった応用問題ではなく、電験三種の教科書レベルや基本問題が出題されている印象です。対策として、過去問と電験三種(理論・電力・機械)の勉強をしておけば基礎学力がつき、筆記試験を有利に進められるケースが多いです。
合格ラインを知る
- 専門試験において「満点」を取得する必要はありません。具体的なボーダーラインは分かりませんが、一次試験の通過率を見ている限り、低い傾向にあります。筆記試験で高得点を取得できれば他の受験生と差をつけるかもしれません。筆記試験対策だけでなく、「面接対策」を早期から行うことが合格のカギになると思います。
面接(3分プレゼン含む)対策:合否を決める勝負所
特別区の行政職(新規採用枠)は、3分プレゼンというものを行います。これは通常、面接冒頭に行われますので、しっかりと準備をしていかなければなりません。その後は、面接カードをベースに面接が行われます(私の場合、20~25分くらいだったと思います)。面接の準備をしないで臨む人が一定数いますが、面接対策をしないで臨む人は、不合格になる確率が高くなりますのでご注意ください。
自己分析・経験整理を早めに始める
- 志望動機や面接カードの内容、想定される質問の回答準備を一次試験と同時並行で整理しておくことが望ましいです。
- 特に「文系出身だけれども技術分野でどう貢献するか」「電気系未経験だが技術職としてやっていけるか」ということは聞かれるかもしれません。
面接カード・3分プレゼン準備ポイント
特別区採用試験では、一次試験合格後に、面接カードが郵送されます。面接カードには以下のことの記入がありました(現在は違うかもしれませんが、ほとんど同じだと思います)。以下の内容について事前に準備をしておくことをすすめます。
- 特別区でどのような仕事に挑戦したいか、あなたの強みと志望動機も含めて具体的に書いてください。
- あなたが一つのことをやり遂げた経験を挙げ、その中で最も困難だと感じたことと、それをどのように乗り越えたか書いてください。
- 目標達成に向けてチームで行った経験の中で、チームの貢献につながったあなた独自のアイディアを、自分自身の役割を踏まえて書いてください。
面接質問の想定と準備
例として以下の質問が頻出です:
- なぜ特別区を志望するのか?
- ●●職としてあなたの強みは何か?
- 配属先が希望と異なった場合、どう対応するか?
- あなたが技術職として直面した困難とその克服経験は?
- 特別区(または●●区)が抱える課題についてどう貢献できるか? 等
上記に対して、専門用語を使いすぎず、誰にでも分かる言葉で説明することが鍵です。専門職面接でも、面接官は必ずしも「その分野のプロ」ではない可能性があります。また面接は個別形式(面接官3名 vs 受験者1名)で行われます。
面接での注意点
- 声が小さい・落ち着きない・言葉があいまい:これらは印象を落とします。試験会場はパーティションで区切られており、声が周りの声にかき消されてしまします。
- 専門知識ひけらかさない。面接官は技術職だとは限りません。
- 身だしなみ・表情・礼儀など、基本的なビジネスマナーも重視。
よくある誤解とその対策
- 「専門知識が凄くないと合格できない」→基本的な知識+面接力があれば十分です。
- 「文系・未経験だから不利」→技術区分で文系・未経験者でも合格は可能です。
- 「面接は直前に始めればOK」→実際には早期から準備しておくこと望ましいです。
まとめ:戦略的攻略で勝ち抜く
- 技術職では、 一次筆記は専門試験 のみ。多数の科目を勉強する必要はない。
- 専門試験は「満点狙い」ではない。電験三種の理論・機械分野を中心に学習を進めましょう。
- 面接・3分プレゼンが 最終合否を決める勝負どころ。早期から自己分析・志望動機・面接カード作成など、面接対策にとりかかる。
- 文系・未経験者でも問題ない。
補足:公務員の離職について
近年、公務員の離職率上昇が話題になることが増えています。特に、技術職の中でも電気職は、比較的離職が多い印象があります。
もちろん、離職理由は人それぞれであり、職場環境・待遇・人間関係など、さまざまな要因があるため、一概には言えません。ただ、電気職の場合、民間を含めた転職市場との接続性が比較的強いことは、一つの要因としてあるように感じています。
例えば、土木・建築・化学といった技術職も専門性は高いですが、募集枠や業界構造の違いから、転職先の選択肢にはある程度特徴があります。
一方で、電気職は、設備管理・保全・施工管理・インフラ・エネルギー・メーカーなど、比較的幅広い分野へ接続しやすい傾向があります。また、資格を保有していれば、さらに転職しやすくなる場合もあると思います。
加えて、電気という分野自体が、社会インフラや設備維持に広く関わっているため、景気や業界変化の影響を比較的受けにくい側面もあります。そのため、公務員という安定性を持ちながらも、「外へ出る選択肢」を比較的持ちやすい職種なのではないかと感じています。
全員が転職を前提に考える必要はありません。ただ、「他の選択肢も持てる」という感覚そのものが、精神的な余裕につながる面はあるように思います。
- 記事では書ききれない部分や、当時考えていたことはnoteにまとめています。
- この内容はKindleでもまとめています。

- 「公務員ガイド」
公務員が最適かどうかは人によって異なりますが、選択肢の一つとして整理しています。

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