特別区の経験者採用(事務職)を目指す社会人にとって、
最大の誤解はこの2つです。
- 教養試験は高得点を取らないといけない
- 面接対策は一次試験に受かってからでいい
結論から言います。
どちらも間違いです。
特別区・経験者採用における教養試験は、
👉 「足切りを超えるための試験」
でしかありません。
そして合否を分けるのは、
👉 小論文と面接 です。
この記事では、特別区・経験者事務職に絞って、
- 教養試験の現実的な目標正答数
- 捨て科目の考え方
- 数的処理が苦手な人のための“朝1問”戦略
- 面接対策を並行すべき理由と最小構成
を、実体験ベースで整理します。
特別区・経験者事務職の教養試験の位置づけ
まず大前提として理解しておくべきことがあります。
経験者採用における教養試験は「順位を上げる試験ではない」
ということです。
教養試験で満点を取っても、
小論文や面接が弱ければ普通に落ちます。
逆に言えば、
- 教養で最低限を超える
- 小論文と面接を仕上げる
この方が、はるかに合格確率は高くなります。
教養試験の目標正答数は「16〜18問」
特別区・経験者事務職の教養試験は、
- 問題数:35問前後
- 試験時間:1時間45分
構成自体は新規採用と大きく変わりませんが、
評価の重みがまったく違います。
結論:目標は16〜18問で十分
実感ベースで言うと、
- 16問:最低限の安全ライン
- 18問:かなり安定
このあたりを取れていれば、
教養で落ちる可能性はかなり低くなります。
逆に言うと、
- 20問以上を目指して勉強時間を増やす
- 苦手科目に無理に手を出す
これは 完全にコスパが悪い 戦略です。
その時間は、小論文と面接に回した方が確実に合格に近づきます。
教養は「全部やらない」が正解
経験者採用で失敗する人の典型パターンは、
「全部を平均的にやろうとする」
これです。
特別区の教養は範囲が広すぎて、
社会人が全科目を仕上げるのは現実的ではありません。
だからこそ、
最初に「捨て科目」を決めることが最重要 です。
捨て科目の考え方(経験者・事務職向け)
以下は、私の経験と合格者を見てきた中での
かなり現実的な判断基準です。
思い切って捨てていい科目
- 英語(英文読解)
- 時間がかかる
- 得手不得手の差が大きい
- 公務員試験のためだけに対策するコスパが悪い
- 自然科学(物理・化学・生物)
- 範囲が広い
- 暗記量が多い
- 出題数の割に効率が悪い
👉 これらは 最初から深追いしない のが正解です。
逆に「必ず取りに行く科目」
経験者事務職で、
点が積み上がりやすい科目は以下です。
- 資料解釈(最重要)
- 文章理解(英語以外)
- 判断推理
- 数的推理
- 空間把握
ここで 16〜18問を作る のが戦略です。
数的処理が苦手な人へ
必要なのはセンスではなく「朝の習慣」
数的処理が苦手な人は非常に多いです。
ですが、ここでも勘違いが起きがちです。
数的処理は満点を狙う科目ではありません。
経験者採用では、
- 数的処理:5割取れれば十分
- 深追いしない勇気が必要
になります。
数的処理は「朝」にやるだけで変わる
仕事終わりに数的処理をやろうとすると、
- 頭が回らない
- 解けない
- 嫌になる
という負のループに入ります。
私の経験では、
数的処理は朝が圧倒的に効率的です。
- 脳が疲れていない
- 情報処理が速い
- 解ける → 続く
この流れが作れます。
毎日「1問」でいい理由
最初から何十問も解く必要はありません。
朝に1問。10分以内。
これで十分です。
理由はシンプルで、
- 数的処理は「型」がすべて
- 毎日触れることで型が蓄積される
- 本番で“手が止まらなくなる”
からです。
解けなくてもOKです。
- 解法を見ながら写す
- 条件整理だけやる
- 途中までで止める
これでも 確実に前進しています。
経験者採用では「教養<小論文<面接」
ここが一番重要なポイントです。
特別区・経験者事務職では、
- 教養:足切りを超えるか
- 小論文:順位を決める
- 面接:最終決定
という構造になっています。
つまり、
教養に全力を出す=戦略ミス
です。
面接対策は「一次試験と並行」が鉄則
経験者採用で落ちる人の多くが、
一次に受かってから面接を考える
という行動をしています。
これは ほぼ確実に遅い です。
並行してやることは、これだけでいい
毎週、5〜10分で構いません。
- なぜ公務員か
- なぜ特別区か
- 前職経験をどう活かすか
これを 一文で書き出す だけ。
完璧な文章はいりません。
素材を貯めることが目的です。
小論文対策にも直結する
この自己分析は、
- 職務経験論文
- 面接カード
- 面接回答
すべてに使い回せます。
つまり、
👉 面接対策=小論文対策
👉 小論文対策=面接対策
です。
教養に時間をかけすぎるより、
こちらを早めに回した方が圧倒的に有利です。
小論文対策は「一次試験突破のカギ」
特別区経験者採用で重要なのが、小論文対策です。
教養試験だけでなく、小論文で合否が決まるケースが多いと思います。教養試験はボーダーラインさえ超えればそれ以上点数をとる意味はありません。
小論文は「課題論文」と「職務経験論文」の2種類がありますが、
まずは以下の3ステップを意識しましょう。
- 型(構成)を覚える:序論→本論→結論の流れをマスター
- 過去テーマを分析する:5〜6年分の出題傾向をチェック
- 10〜15本の想定されるテーマを事前に練習する
職務経験論文では、「これまでの経験をどう公務員として活かすか」を明確に書く必要があります。
これは面接でも問われる内容なので、自己分析を兼ねて書き出しておくと非常に効果的です。
また、小論文は「書く練習」だけでなく、「読む練習」も大切です。
完成した論文を何度も読み返し、試験時間内に書けるように体に覚えさせましょう(とにかく練習です)。
まずは「型」を覚えることから始める
小論文はセンスではなく、「型」で書くものです。
最初にやるべきことは、正しい構成(序論→本論→結論)を理解すること。
私の使用教材はこちら👇
『寺本康之の小論文バイブル』
面接対策 ― 経験を“公務員らしく”語る準備を
一次試験を突破したら、次の大きな関門は面接です。
特に社会人受験者の場合、評価されるポイントは「過去の職務経験をどう活かせるか」。
面接でよく聞かれる質問は次の3つです。
- なぜ公務員を志望したのか
- 公務員である必要はあるのか
- なぜ民間から転職しようと思ったのか
- なぜその自治体を選んだのか
この4点は、具体例を交えて話せるように準備することが重要です。
抽象的な「社会に貢献したい」ではなく、
「公務員としてやりたいことをする上で、なぜ公務員である必要があるのか、前職や経験、自身の考えを踏まえ、具体的な表現亅をしないと説得力がありません。
また、特別区では「3分プレゼン」があります(新規採用ではありますが、経験者ではないかもしれません)。もし出題されたときに、練習していたいとまず答えることはできないので多少は頭に入れておいた方が良いかもしれません。
面接は緊張します。本番で緊張して話が飛ばないように、何度も録音して練習したり、鏡を見て練習したり、誰かと面接練習するのがおすすめです。面接は会話なので、経験者の方はないと思いますが、丸暗記は避けてください。
忙しい社会人向け・最短ルーティン
現実的で、続く形はこれです。
- 朝:数的処理1問(5〜10分)
- 昼:資料解釈1問(5〜10分)
- 夜:面接・小論文素材メモ(10分)
合計30分前後。
これを 毎日 続ける方が、
休日にまとめてやるより強いです。
まとめ|特別区・経験者事務職は「絞った人が勝つ」
特別区・経験者事務職の合格戦略は明確です。
- 教養の目標は 16〜18問
- 英語・自然科学は深追いしない
- 数的処理は 朝に1問
- 面接と小論文は一次と並行
完璧を目指す必要はありません。
「落ちない点を取り、受かる部分を仕上げる」
これが、経験者採用の正解です。
今日の1問、今日の一行メモ。
それが、合格への一番確実な一歩になります。
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