面接のテンプレートは使わないほうがいい理由― 丸暗記が失敗につながる本当の原因 ―

就職活動や公務員試験、転職面接において、
「面接対策」と検索すると、必ずと言っていいほど
テンプレート回答や模範解答集が出てきます。

確かに、一見すると便利そうですし、
「この通り言えば受かりそう」と思ってしまう気持ちも分かります。

しかし、結論から言うと――
面接のテンプレートをそのまま使うのは、やめたほうがいいです。

理由はシンプルですが、非常に重要です。


目次

テンプレート暗記が招く最大の落とし穴

テンプレートを使った面接対策で、多くの人が陥るのが次の状態です。

• 模範解答を「再現すること」に必死になる
• 面接官の質問を聞く余裕がなくなる
• 自分が何を聞かれているのか分からなくなる

結果として起こるのが、

質問に対して、的外れな回答をしているのに、本人は気づいていない

という状態です。

本人の感覚としては、
「ちゃんと答えた」「用意した答えは言えた」
という手応えがある。

しかし、面接官から見ると、

• 質問とズレた回答
• 表面的で中身のない説明
• 誰にでも当てはまる言葉の羅列

にしか見えていない、というケースが非常に多いのです。

本人は出来たと思っているから、的外れな回答をしても気づいてはいません。
気付かなければ、改善はされにくくなります。


そもそも「正解の答え」は人によって違う

面接でよくある誤解が、

「質問には“正解の答え”がある」

という考え方です。

実際には、面接において
全員に共通する唯一の正解は存在しません。

なぜなら、

• 経歴
• 年齢
• 志望動機
• 価値観
• 置かれている状況

これらは、人によってまったく違うからです。

つまり、
他人の模範解答が、そのままあなたに当てはまることはほぼない
ということです。

テンプレートは「参考資料」としては使えますが、
暗記して使うものではありません。


面接官は「テンプレート回答」をすぐに見抜く


面接官は、これまでに何百人、何千人という受験者・応募者を見ています。

そのため、

• よくある言い回し
• 不自然に整いすぎた文章
• 感情が伴っていない話し方

これらは、一瞬でテンプレートだと見抜かれます。

テンプレート回答は、
「無難」どころか、むしろ

• 本人の考えが見えない
• 印象に残らない
• 本音が分からない

という評価につながりやすく、
プラスになることはほとんどありません。

また面接を受ける人は回答を丸暗記している場合、
そのまま覚えている回答を話すことがあるため、質問の意図とズレた回答をしてしまうことがあります。

せっかくの自分自身の持ち味を出せずに終わってしまう可能性があります。


本当に必要なのは「自分の答え」を用意すること

面接対策でやるべきことは、
テンプレートを覚えることではなく、

• 自分はなぜその選択をしたのか
• なぜその仕事を志望しているのか
• これまで何を考えて行動してきたのか

これを、自分の言葉で説明できるようにすることです。

文章として完璧である必要はありません。
多少つたなくても、

• 話の筋が通っている
• 質問にきちんと答えている
• 実体験に基づいている

この3点が揃っていれば、面接官には伝わります。

そもそも面接というのは「会話」なので、暗記した内容を話す場ではないです。


練習なしでは「限られた時間で話す」ことはできない

もう一つ重要なのが、面接練習の有無です。

よくある失敗が、

「頭の中では整理できているから大丈夫」

と思い込んでしまうこと。

実際には、

• 緊張する
• 時間制限がある
• 想定外の質問が来る

この状況で、
練習なしに的確な回答をするのはほぼ不可能です。

自分の答えを用意したら、

• 声に出して話す
• 時間を計って話す
• 鏡や録音で確認する

最低限、これくらいはやるべきです。
そして、練習をしなければ、自身をもって話すことはできません。
自身のなさは相手に伝わりますし、相手側にいい印象は持たれる可能性は低くなります。

また、あなた自身が面接官の立場なら、
面接の練習を一生懸命してきた人と全く練習してきていない人の
どちらに対して好印象を持つかを考えてみれば面接練習の重要性は明らかです。


丸暗記が通用しない理由(実体験より)

これは私自身の失敗談でもあります。

過去に警察官採用試験を受けた際、
私は「模範解答を丸暗記」する形で面接に臨みました。

自分では、

• ちゃんと答えられている
• 話は止まっていない

そう思っていました。

しかし結果は不採用。

後から振り返ると、

• 質問の意図を理解していない
• 用意した答えを無理やり当てはめている
• 話がズレている

典型的な「テンプレート失敗パターン」でした。

本人は気づきにくいですが、
ズレた回答ほど、面接官には強く違和感として残ります。


まとめ:テンプレートは「使い方」を間違えると武器にならない

• 面接のテンプレートを暗記するのはNG
• 模範解答は「考え方の参考」にとどめる
• 自分の言葉で説明できる答えを用意する
• 必ず声に出して練習する

これだけで、面接の通過率は大きく変わります。

面接は「正解を当てる場」ではなく、
自分を正しく伝える場です。

テンプレートに頼るのではなく、
自分自身の経験と考えを軸に準備すること。

それが、遠回りのようで、
実は一番確実な面接対策です。



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この記事を書いた人

現役公務員として働きながら、資産形成やキャリア形成について発信中。30代で職業訓練校を経て公務員へ転職した実体験から、「遅く始めても人生は変えられる」をテーマに、勉強法やお金の知識、安定した収入を活かした堅実な資産づくりをわかりやすく紹介しています。

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