電験三種(第三種電気主任技術者)の勉強を始めた当初、私は「テキスト中心学習」に学習しており、思うような結果がでず、苦労していました。
参考書を読み込んでも理解できず、特に機械の内容がまったく頭に入らない状態でした。
「努力しているのに結果が出ない」——そんな焦りと無力感に押しつぶされそうになっていた頃、
ある“偶然の出会い”がきっかけで、私の勉強法は劇的に変わりました。
電験三種の壁「電機子反作用」が理解できなかった
きっかけは、「機械」分野の電機子反作用。
テキストを何度読んでも、まったく理解できませんでした。
図を見てもピンと来ず、文字だけではイメージが掴めない——。
そんなある日、なんとなくYouTubeに「電機子反作用」と入力して検索してみたのです。
軽い気持ちで再生したその動画は、私の中で衝撃的でした。
これまで何時間も悩んでいた内容が、わずか数分でスッと理解できたのです。
「目で見て、耳で聞く」ことで得られる理解のスピードは、想像以上でした。
当時の私はテキストだけの学習に限界を感じており、合格するためにYouTubeで学ぶ勉強法へと切り替えました。
YouTube学習で「理解」と「整理」が一気に進んだ
それから私は、YouTubeを本格的な学習ツールとして活用するようになりました。
特におすすめしたいのが以下の2チャンネルです。
- Aki塾長_電験三種チャンネル(特にオススメ)
- 資格とっ太郎チャンネル
この2つの講義では、図解を使って難解な内容を視覚的に解説してくれます。
私は、Aki塾長_電験三種チャンネルの理論・電力・機械・法規の全分野を一通り視聴し、
重要なシーンではスクリーンショットを撮影してノート代わりにしました。
空き時間にその画像を見返しながら、講義内容を頭の中で再生できるようにしました。
この「YouTube視聴+イメージ再生」により、
次のような効果を実感しました。
- テキストでは理解できなかった部分が整理される
- 自分の「理解の穴」が明確になる
- 講義を繰り返し聞くことで知識が定着
- 機械の理解が捗る
結果的に、「理解 → 再現 →過去問→ 定着」のサイクルが自然とできあがり、得点力が上がりました。
学習手順は「テキスト→動画→テキスト」がおすすめ
初学者に特におすすめなのは、以下の手順で学習を進める方法です。
1️⃣ まずテキストを一読し、全体像を掴む
2️⃣ YouTube動画で難解な部分を映像で理解する
3️⃣ 再度テキストを読み直し、知識を整理する
この流れを意識するだけで、理解度は劇的に向上します。
テキストだけの学習では“点”だった知識が、
動画を通じて“線としてつながる”ようになるのです。
とくに電機子反作用や誘導電動機、発電機、同期期など理解が進みました。非常に効果絶大です。
YouTube学習+過去問10年分で3科目合格
YouTubeで全科目の理解を深めたあとは、過去問演習に移りました。
電気書院の過去問題集を10年分すべて解きました。
全科目の出題傾向を把握することで、「頻出パターン」と「得点しやすい分野」が明確になり、
試験対策の方向性が一気に定まりました。
その結果——
科目 | 結果 | 得点 |
---|---|---|
電力 | 合格 | 70点 |
機械 | 合格 | 75点 |
法規 | 合格 | 74点 |
理論 | 不合格 | 55点 |
3科目合格。理論だけはあと一歩及ばず、悔しい結果に終わりました。
しかし、この時点で確実に“合格に必要な基礎力”が身についている実感がありました。
理論だけは20年分の過去問で徹底攻略
理論は不合格でした。
その後は理論を徹底的に強化しました。
過去問を10年分ではなく20年分に増やし、次のような方針で勉強しました。
- 1周目で全体像を確認
- 2周目以降は「不安な問題だけ」を繰り返す
この方法で学習量を4分の1〜5分の1に絞り込み、効率を最大化しました。
さらに、YouTube講義を頭の中で「講義を再生する」ことを引き続き続けました。
結果、次の試験で理論95点を獲得。
長年の苦手分野を完全に克服することができたのです。
まとめ|理解できるまで学ぶのが最短ルート
私が失敗から学んだ最大の教訓は、
「勉強時間よりも、“理解する勉強”をすることが大事」ということです。
私は過去にさまざまな資格試験を受けてきましたが、電験三種は一番苦労した試験だったと思います。
テキストだけでは文系出身には限界があるかもしれません。
今はYouTubeなどの無料リソースを活用すれば、
難解な理論も図と音声で直感的に理解できる時代です。
非常に分かりやすい教材があふれており、しかも電験三種は試験回数が年2回になりましたので以前より合格しやすいと思います。
電験三種の勉強で伸び悩んでいる人ほど、
一度“動画で学ぶ”という選択を試してみてください。
それが、私のように「不合格から抜け出す」きっかけになるはずです。