「職業訓練校と専門学校って、どちらが自分に合っているの?」
再就職やキャリアチェンジを考える人の多くが、この2つの選択で迷います。
私自身、職業訓練校に1年間通い、第2種電気工事士等を取得しました。
その経験から断言できるのは、職業訓練校と専門学校の最大の違いは「学費」と「目的」です。
この記事では、実際に訓練校を経験した立場から、
費用・年齢層・学び方・就職支援の違いを具体的に比較しながら、
「どちらを選ぶべきか」を解説します。
最大の違いは「学費」|職業訓練校は圧倒的にコスパが高い
まず、最も分かりやすい違いが学費の差です。
職業訓練校は、半年以内のコースであれば受講料が完全無料。
さらに、失業保険の受給者は手当+交通費が支給されるため、
「お金をもらいながら通える学校」といっても過言ではありません。
私が受講していた1年コースの場合、授業料は118,800円(税込)。
しかも2回に分けて分納できるため、経済的な負担はごくわずかでした。
これを専門学校と比較すると、その差は歴然です。
| 比較項目 | 職業訓練校 | 専門学校 |
|---|---|---|
| 授業料 | 0円〜約12万円 | 年間100万〜150万円 |
| 交通費 | 支給あり(条件付き) | 自己負担 |
| 給付制度 | 失業保険・通所手当など | 学費ローン・奨学金 |
| 運営主体 | 公共(国・自治体) | 民間企業・学校法人 |
民間スクールでは半年コースで安くて20〜30万円、
専門学校なら年間120万円前後が相場です。
費用対効果で見れば、訓練校は10倍以上のコスパ。
実務スキルを学びながら再出発したい社会人にとって、非常に合理的な選択肢です。
幅広い年齢層が学ぶ「職業訓練校」|10代〜60代まで共に学ぶ環境
次に大きな違いは、通う人の年齢層です。
専門学校は10〜20代前半が中心で、進路が未定の若者が多い傾向があります。
一方、職業訓練校には10代から60代まで幅広い世代が在籍しており、
まさに“人生の再スタートを切る人たち”が集まる場所です。
私のクラスにも、元営業職や元自営業、定年後の再就職希望者までさまざまな人がいました。
経歴も生活環境も異なる中で、それぞれが「もう一度キャリアを作り直したい」という共通の目的を持っていました。
訓練校は、若者だけの学校ではありません。
むしろ、社会経験を積んだ大人が再び学ぶ“リスキリング(学び直し)”の場です。
年齢を理由に諦める必要はありません。
学びの方向性の違い|専門学校は資格中心、職業訓練校は“就職直結型”
内容面でも大きな差があります。
専門学校は「資格」で夢を叶える場所
美容、デザイン、医療、語学、観光、ITなど、幅広い分野に対応。
高校卒業後に「手に職をつけたい」「専門分野の学歴がほしい」という若者向けの教育機関です。
授業時間は多く、国家資格の取得を目指すカリキュラムが中心です。
職業訓練校は「即戦力スキル」で再就職を支援する場所
コース内容は、主に以下のような実務系・就職直結型が中心です。
- 電気・機械・建築などの技術職系
- 介護・福祉・医療事務
- 簿記・経理・パソコン実務
- Webデザイン・ITスキル
実際に現場で通用するスキルを身につけることを目的としており、
授業の半分以上が実技・演習中心。
一方、専門学校は「夢を叶えるための準備の場」。
職業訓練校は「再就職のための実践の場」。
この違いを理解して選ぶことが重要です。
資格取得はメインではなく、実務能力をあげて、就職することがメインです。
職業訓練校は「社会制度」であり、“再出発のチャンス”
職業訓練校は、国(厚生労働省)と都道府県が運営する公的支援制度の一部です。
つまり、営利目的ではなく「社会復帰のサポート」が目的です。
特に在職中や離職直後の人にとって、次のような利点があります。
- 失業保険をもらいながら学べる
- 給付金制度(教育訓練支援給付金など)を利用できる
- 受講中もハローワークが就職支援を継続してくれる
つまり、経済的な不安を抑えつつ、確実にスキルを身につけられる仕組みになっています。
一方の専門学校は、あくまで教育ビジネス。
就職支援も行いますが、保証されるわけではありません。
その点、職業訓練校は“社会的セーフティネット”として設計されているため、
「働く力を取り戻すこと」に特化した仕組みと言えます(しかも安価で利用できる)。
訓練校と専門学校、どちらが自分に合っている?
最後に、それぞれの特徴をまとめて比較してみましょう。
| 項目 | 職業訓練校 | 専門学校 |
|---|---|---|
| 費用 | 無料〜12万円程度 | 年間100〜150万円 |
| 年齢層 | 10〜60代まで幅広い | 10〜20代中心 |
| 目的 | 再就職・キャリア再構築 | 初めての専門職への道 |
| 運営 | 公共(国・自治体) | 民間・学校法人 |
| 受講コース | 就職しやすいコースがメイン | さまざまなコース |
| 雰囲気 | 社会人中心、落ち着いた環境 | 学生中心、活気ある雰囲気 |
まとめ|職業訓練校は「現実的に人生を立て直す場所」
専門学校が“夢を叶える場所”だとすれば、
職業訓練校は“現実的にキャリアを立て直す場所”です。
訓練校は、失業保険を受け取りながらスキルを身につけられる、
日本でも数少ない“再出発支援の制度”です。
「お金をかけずに学び直したい」
「実践的なスキルを身につけたい」
「30代・40代から再就職したい」
そんな人にとって、職業訓練校は最も合理的な選択肢と言えます。
特に、設備・電気・機械などの技術系コースでは、
1年〜2年の長期カリキュラムがあり、学費は専門学校の10分の1以下。
さらに、訓練校経由の求人では書類選考免除の企業も多く、
就職までのハードルが圧倒的に低いのが特徴です。
私自身も実際に訓練校に通ってみて、コストと就職実績のバランスは圧倒的に訓練校が上だと感じました。
将来の自分を変えたいなら、まずは一歩動くこと。
ハローワークで相談すれば、あなたに合ったコースや支援制度を紹介してもらえるかもしれません。
迷っているなら、行動する価値は十分にあります。




