【体験談】何度も通う「職業訓練校リピーター」という存在|通い直しは必要なのか?

「職業訓練校って、一度きりじゃないの?」
そう思う人も多いのではないでしょうか。

実際、職業訓練校に通ってみると、意外にも“何度も通う人”——いわゆるリピーターの存在に気づきます。
私は1年間のコースを受講していましたが、周囲には2回目・3回目という人が数名いました。

もちろん、再挑戦やスキルアップのために学び直すこと自体は悪いことではありません。
しかし、実際に職業訓練校に複数回通っている人を見ていると、「必要な通い直しなのだろうか?」と疑問に思う場面もありました。

ここでは、リピーターの実態、通い直しの是非、そして制度の課題について、実体験を交えて掘り下げていきます。


目次

職業訓練校を“何度も”受ける人たちの実態

職業訓練校は、再就職を目指す人のために国が設けた公的な教育制度です。
失業保険を受け取りながら、無料または低コストで専門スキルを学べることから、生活費の心配をせずに、人生の再スタートを切りたい人にとって大きなチャンスです。

しかし、その一方で、制度を繰り返し利用する人たちが存在します。
私が通っていた1年コースでは、3回以上訓練を受けている人もいました。

短期(3カ月)もしくは半年コースの再受講であれば理解できますが、1年コースを複数回受けているとなると、話は別です。
1年×3回=3年間。
その間、失業保険や通所手当を受給し続けている可能性が高く、総額で600万円以上の支援金を受け取っている計算になります。

制度上において違法ではありません。
しかし、本来の目的である「再就職の支援」が、“生活の延長線”として使われているようにも見える現実があります。


リピーターの存在が制度イメージを悪化させる

職業訓練校にはもともと、「失業者の再教育機関」「社会復帰が難しい人が行く場所」という偏見があります。
私も入校前は、正直そのイメージを持っていました。

ところが、実際に通ってみると、多くの人は真剣に学び、資格取得や就職を目指して努力していました。
10代から60代まで年齢層は幅広く、仕事を辞めた理由もさまざま。

しかし、一部の“リピーター層”が、制度全体の印象を悪くしてしまっているのも事実です。
「何度でも通える」「働かなくてもお金がもらえる」といった誤解が広がると、
努力している受講生までが「失業保険延長目的」で受講していると見られてしまいます。

職業訓練校は本来、再出発を支援する制度。
リピーターが失業保険延長目的で来ると、本当に受講したい人が選考を通らずに通えない可能性もあります。


職業訓練校は「一度きり」で十分

私の考えとして、職業訓練校は一度きりのチャンスで十分だと思います。

私自身、職業訓練校を経て「第2種電気工事士」を取得し、未経験から公務員へと転職できました。
訓練校は確かに人生を変えるきっかけになります。
だからこそ、「何度でも利用できる制度」ではなく、
“一度本気で人生を立て直す場所”として活用すべきだと思うのです。

もちろん、例外もあります。
たとえば以下のようなケースでは、通い直しにも十分な意味があります。

  • 前回のコースが自分に合わなかった
  • 体調不良や家庭の事情で途中退校した
  • 時代に合わせてスキルをアップデートしたい

しかし、「なんとなく」「とりあえず通っておけば安心」という理由で繰り返すのは危険です。


「制度の上限」はあってもいい

私は、職業訓練制度には受講回数の上限を設けてもいいと感じています。

たとえば「原則2回まで」といったルールがあれば、
本当に必要な人に支援が届きやすくなり、制度の公平性も保たれます。

職業訓練校は税金によって運営されています。
目的は「働く意欲のある人の再出発支援」。
だからこそ、制度が形骸化しないためのルール整備が求められていると感じます。


訓練校を“逃げ場”にしないためにできること

リピーターが増える背景には、「社会に戻るのが怖い」「また失敗したらどうしよう」という不安もあると思います。
特に、前職でうまくいかなかった人ほど、“安全な環境”で時間を延ばしたくなる気持ちは理解できます。

しかし、訓練校に通う目的はあくまで“再スタートの準備”。
いつまでも留まっていては、本来のゴールである「再就職」にたどり着けません。

重要なのは、「訓練の出口」=「就職」を見据えて行動することです。

  • 資格取得だけで満足しない
  • 在学中に企業見学(参加できれば)や面接練習を積極的に行う
  • 早期に就職対策し、真剣に取り組む

これらを意識すれば、「通うことが目的化する」リスクは減ります。


まとめ|職業訓練校は“逃げ場”ではなく“再出発の場所”

職業訓練校は、スキルを学び、人生を立て直すための公的支援制度です。
制度自体は非常に優れています。
しかし、何度も繰り返し受講する“リピーター”が増えると、本来の目的がぼやけてしまいます。

大切なのは、「訓練=通うこと」ではなく、「訓練=未来につなげること」。
通い直しが必要な人もいますが、ほとんどの人にとっては、職業訓練校に通うのは一度だけで十分です。

訓練校で学んだ経験を土台に、長期で長く働き続ける場所に就職し、生活を安定させる。
それが制度を活かす最も正しい形です。


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この記事を書いた人

現役公務員として働きながら、資産形成やキャリア形成について発信中。30代で職業訓練校を経て公務員へ転職した実体験から、「遅く始めても人生は変えられる」をテーマに、勉強法やお金の知識、安定した収入を活かした堅実な資産づくりをわかりやすく紹介しています。

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