いくらかかる？職業訓練校の費用まとめ｜受講料・交通費・コース期間別のリアルな実態

2025年8月27日2025年11月28日

「職業訓練校ってお金がかかるの？」「無料で通えるって聞いたけど…」
そんな疑問を持つ人は少なくありません。

私自身も最初は「授業料が高かったら続けられないかも」と不安でしたが、実際に調べてみると、職業訓練校は想像以上にコスパが高い制度でした。

この記事では、職業訓練校に通った実体験をもとに、受講料・交通費・教材費などのリアルな費用感を詳しく解説します。
「どのくらいお金がかかるの？」「無料って本当？」という疑問がある方は、この記事でスッキリ解決できるはずです。

半年以内のコースは「授業料0円」で通える

まず結論から言うと、職業訓練校の半年以内のコースは無料です。
授業料は一切かかりません。これは、厚生労働省が実施している「公共職業訓練制度」の一環で、失業者や転職希望者の再就職を支援するために税金で運営されているためです。

実際にハローワークで紹介される訓練コース（3〜6か月程度）は、受講料ゼロ円＋交通費支給という手厚い仕組みになっています。ただし、テキスト代等はかかります。

無料になる仕組み

授業料：国や自治体が全額負担
教材費：自己負担（数千円〜1万円前後）
交通費：自宅〜訓練校までの定期代を支給

たとえば、電気・簿記・IT系などの様々なコースに関して、1円も授業料を払わずに通うことができます。

半年コースでも「交通費」が支給される

失業保険を受け取っている人が職業訓練校に通う場合、交通費が支給されます。
自宅から訓練校までの最短ルートの定期代をもとに支給額が決まり、原則として毎月振り込まれます。

実質的には、通学による自己負担はほぼゼロ。
電車・バス通学の人でも安心して通うことができます。

ただし、短期コース（3〜6か月）の場合は「学生扱い」にならないため、学割定期が使えないという点には注意しましょう。
とはいえ交通費が支給されるため、実質的な差はほとんどありません。

1年コースは有料だが「10万円台」で学べる

次に、1年以上の長期コースについて。
この場合は「職業能力開発促進センター」などが実施している訓練で、授業料が発生します。

私が通っていたのは1年間の設備系コースで、授業料は118,800円（税込）でした。
支払いは2回に分けて分納できる仕組みで、金銭的な負担は比較的軽い印象です。

他の教育機関と比較してみると…

学校種別	学費の目安（1年）	特徴
職業訓練校	約10〜15万円	交通費支給・資格対策あり
専門学校	約100〜150万円	設備充実だが高額
民間スクール（通信含む）	約20〜40万円	短期集中だがサポート弱め

1年で10万円台というのは、他の教育機関と比べても圧倒的に安いです。
さらに、教材費・作業服代・資格試験料を加えても総額15万円前後に収まります。

「安かろう悪かろうでは？」と思う人もいますが、実際には講師は現役の技術者や職人もおり、実践的な指導が受けられるのが訓練校の強みです。

半年以上のコースをおすすめする理由

私自身、通ってみて感じたのは、職業訓練に通うなら半年以上がベストということです。

3か月コースでは資格勉強と就職活動を同時進行する必要があり、どちらも中途半端になるリスクがあります。
一方で半年〜1年コースなら、前半でスキル・資格を取得し、後半でじっくり就職活動に取り組むという理想的な流れが作れます。

また、期間が長いほど講師やクラスメイトとの関係も深まり、情報共有や就職サポートの機会も増えます。
「ただ資格を取るため」ではなく、社会復帰やキャリア再構築のためのステップとして非常に価値が高い期間になります。早く就職するよりも、長く働き続けることの方が重要です。なので、半年や一年の期間は長いかもしれませんが、そこで土台をつくることが近道になったりします。