筆記試験より研修取得がおすすめな理由|合格率・コスパ・体験から考える最適ルート

エネルギー管理士

エネルギー管理士(電気)を目指す際、多くの人が悩むのが
「筆記試験」と「研修(講習)」のどちらで取得するか、という点です。

私は筆記試験ルートで合格しましたが、
今振り返ると「研修で取得した方が圧倒的に効率が良かった」と感じています。

この記事では、筆記試験で550時間かけて合格した私の実体験をもとに、
研修取得(講習方式)をおすすめする理由を、合格率・コスパ・時間効率の観点から解説します。


【結論】エネルギー管理士は研修で取るのが圧倒的に効率的

ズバリ結論から言うと、
エネルギー管理士(電気)は研修ルートでの取得が最も効率的です。

理由は非常にシンプルです👇

  • 筆記試験より合格率が高い
  • 必要な勉強時間が圧倒的に少ない

筆記試験ルートの合格率は毎年 約20〜25%
合格までには平均 300〜600時間の勉強が必要とされています(電験三種の合格者での学習時間です)。

一方、研修(講習)ルートでは、
講義の最後に行われる「修了試験」に合格すれば資格取得となり、
実質的な合格率は 60〜70%程度 と大幅に高くなっています。


【研修のメリット①】勉強時間が少なくて済む

筆記試験は出題範囲が非常に広く、
「課目Ⅰ」「課目Ⅱ」「課目Ⅲ」「課目Ⅳ」で構成され、試験時間もかなり長いです。
また課目Ⅳは選択科目があり、一番難易度の高い科目です。

一方で、研修は重要なポイントに絞ったカリキュラムになっており、
講師が出題傾向に沿って要点を解説してくれるため、
筆記試験の半分以下の勉強時間で合格を狙うことが可能です。

とはいえ、初学者がいきなり研修に行っても合格はできないと思います。なのである程度過去問で学習してから講習を受講する方が、理解が進み、少ない時間で研修での資格取得ができると思います。

🕒 勉強時間の目安比較

ルート平均勉強時間備考
筆記試験約300〜600時間理論・計算中心で負担大
研修ルート約120〜180時間講義+修了試験で完結

私自身、筆記試験で合格するまでに 約550時間 を費やしました。
もし研修を選んでいれば、150時間前後で済んだと考えると、
時間的コスパでは研修が圧倒的に有利です。

私はエネルギー管理士を正味9カ月の学習で資格取得しましたが、講習なら3か月くらいで取得できていたのではないかと思います。


【研修のメリット②】合格率が圧倒的に高い

研修ルートでは、講義の最終日に実施される修了試験に合格すれば資格を取得できます。

筆記試験のような複雑な計算問題や応用問題はほとんど出題されず、
講義内容からそのまま出るような理解重視型の問題が中心です。

そのため、実質的な合格率は 60〜70% と高水準。
「落とす試験」ではなく、「理解すれば受かる試験」といえます。


【研修のデメリット】費用と開催場所の制約

もちろん、研修ルートにもデメリットがあります。

デメリット内容
費用が高い約7万円前後(テキスト・受講料含む)
会場が限られている都市部開催が中心。地方在住者は移動・宿泊費が発生
修了試験に不合格の可能性もある落ちる人も一定数いる(その場合、時間の無駄になってしまう)

特に地方在住の方は、会場までの交通費や宿泊費が必要になり、
トータルで 10万円以上 の出費になるケースもあります。

それでも、「550時間の勉強時間を150時間に短縮できる」と考えれば、
時間をお金で買う価値は十分にあると言えます。


【比較まとめ】筆記試験 vs 研修ルート

項目筆記試験ルート研修(講習)ルート
合格率約20〜25%約60〜70%
勉強時間約300〜600時間約120〜180時間
費用17,000円(非課税)70,000円(非課税)
学び方独学中心・過去問重視講義中心・要点整理型
メリット費用が安い/実力が身につく合格率が高い/短期間で取得
デメリット学習負担が大きい費用・会場の負担あり

【筆者の体験談】筆記合格者が「研修の方が良かった」と思う理由

私は筆記試験ルートで合格しましたが、
総学習時間550時間・期間2年(正味9カ月) を費やしました。

もし最初から研修ルートを選んでいたら、
「70,000円+α」の費用で150時間程度の学習で済み、
結果的に時間的・経済的コスパは遥かに高かったと思います。

もちろん、「電験三種→エネ管(電気)」の流れで取得したことにより、筆記試験で得た知識は深く理解し、知識の定着がはかれたというメリットはあります。
ただし、「取得すること」が目的であれば、研修一択で良いと思います。


【まとめ】コスパ重視なら研修、学習重視なら筆記試験

エネルギー管理士は、どちらのルートでも最終的に同じ資格が得られます。
つまり、「筆記合格」でも「研修修了」でも、取得後の扱いは一切変わりません。

結論:目的に合わせて選ぶのが最適

タイプおすすめルート理由
時間効率を重視研修ルート合格率が高く、学習時間が少ない
費用を抑えたい・理解を深めたい筆記試験ルート独学で挑戦可能。知識の定着度が高い

「とにかく資格を取りたい」「仕事で必要だから早く取得したい」という人には、
研修ルートがおすすめです。正直なところ、筆記試験で取得しようが、講習で取得しようが周囲から見ればどうでも良いことです。

一方、「理論からしっかり学びたい」「電験三種との知識を体系化したい」人には、
筆記試験ルートも十分価値があります。

どちらを選んでも、目的に合った努力ができれば合格は確実に見えてきます。

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