公務員試験の小論文はこう書く!30代でも合格できた実践ステップ

公務員

「小論文って何を書けばいいか分からない」「30代からでも公務員試験にのだろうか?」
公務員試験を目指す社会人の多くが最初にぶつかる壁です。私も30歳を過ぎてから公務員試験を受けましたが、当初は文章を書くのが苦手で、小論文対策に大きな不安を抱えていました。

しかし、私は正しい勉強法を取り入れたことで、数か月で合格レベルに到達できました。
この記事では、私が実際に行った「30代からでも合格できる小論文対策」のステップを、具体例を交えて紹介します。


まずは「型」を覚えることから始める

小論文はセンスではなく、「型」で書くものです。
最初にやるべきことは、正しい構成(序論→本論→結論)を理解すること。私は『寺本康之の小論文バイブル』という公務員試験向けの教材を使いました。

この教材の良いところは、テンプレート的に使える「型」が明確であること。
最初は例文をひたすら書き写しながら、構成と流れを身体で覚えました。

たとえば、

  • 序論:テーマの背景と課題を提示
  • 本論:自分の考え・理由・具体例
  • 結論:再主張とまとめ

というシンプルな流れを徹底的に反復します。
オリジナルの文章を最初から書こうとすると挫折するので、まずは型を覚えるのが最短ルートです。

書き写すことで、自然と「文章のリズム」や「段落構成の感覚」が身につきます。


すべてのテーマをやる必要はない ― 頻出分野に絞る

小論文のテーマは膨大にありますが、全て対策しようとするのは非効率です。
私はテキスト内の重要テーマを15題ほどに絞り込み、重点的に練習しました。

具体的に言うと、本書は「★」の数で重要度が表されており、★★と★★★の課題に絞ることをすすめます(私が受けたときはそのように絞りました)。

特に特別区経験者(事務職)を目指す場合は、過去5〜6年分のテーマを確認しておくと良いです。課題論文では2題のテーマが出題されるため、どちらか一方が書きにくかったとしても、もう一方は書きやすいようになっています。

社会人受験では時間が限られているため、「重要テーマ」を絞ることが成果を出すカギになります。
やみくもに数をこなすよりも、出題傾向を分析して型通りの小論文が書けるように反復練習することで確実に力がつきます。

また実際に小論文を書かなくても、お手本の小論文を読み込み、口頭で大まかに再現するだけでも十分な練習になります。小論文は別に書くだけが練習ではありません。


職務経験論文は「自己分析」から始める

特別区の社会人採用(経験者採用)では、職務経験論文の提出が求められます。
これは小論文と同じく「構成」が重要です。

私自身、経験者採用は受けませんでしたが、過去に経験者採用の小論文添削を行ってきました。
そこで感じたのは、基本的に職務経験論文も課題小論文と書き方は同じということです。

大切なのは、まず自分のキャリアを客観的に分析し、棚卸しすることです。

  • どんな課題に直面したか
  • どんな工夫や努力をしたか
  • その結果、何を得たか

これらを整理すれば、文章の流れが自然に見えてきます。

特に大きなことは求められていませんし、

無理に自分を大きく見せようとする必要はありません。
それよりも、論理的に整理されていて読みやすいことの方が圧倒的に重要です。

文章の構成が何より大切です。

また、職務経験論文の準備は、面接対策にも直結します。
自分の業務内容や成果を言語化しておくと、面接での質問に対してもスムーズに答えられるようになります。日頃からちょっとした空き時間や隙間時間に「自己分析」をすることで、面接練習にも、小論文対策にもなります。寝る前の5分、10分だけを自己分析の時間に充てるだけでも立派な対策です。
小論文対策は面接対策であり、面接対策は小論文対策となります。特別区の職務経験論文においては、その点を意識した方が良いです。


書いたら必ず読み返す ―そして 第三者の視点を取り入れる

書いた小論文をそのまま放置するのはNGです。
必ず読み返し、可能であれば他人に見てもらいましょう。

自分では完璧だと思っていても、第三者の目で見ると「論理が飛んでいる」「主張が伝わらない」「構成のバランスがおかしい」などの欠点がすぐに見つかります。
添削してもらえない場合は、音読してみるだけでも効果があります。
文章のリズムや不自然な言い回しがすぐに分かります。

また時間をおいて読み直してみると、文章が変だと気付くこともあります。

私は書いた小論文をスマホで撮影し、通勤中に見返していました。
文章を“読む”のではなく、“思い出す”ように復習することで、試験本番での再現性が高まります。

ポイントは「完璧に暗記しようとしないこと」。
おおよその構成を頭に入れておけば、試験当日は緊張しても書けます。


小論文は「短期集中」で結果が出る科目

小論文は、「正しい型」で反復練習を積み重ねることにより結果が出やすい試験です。
私の場合、勉強期間は3か月弱でした。

最初の1か月で型とテーマを習得し、
2か月目で実際に書きながら添削・修正を繰り返し、
3か月目には過去問形式で制限時間を設けて練習しました。

毎回、書いた後は構成・語彙・誤字脱字を確認し、1本書くごとにレベルが上がっていくのを実感しました。何度も書くことで、それぞれのテーマの表現方法を組み合わせながら書けるようになります(同じテーマを最終的に4~5回程は書きました)。

また試験本番では、必ず構成を考えてから書く必要があります。
テーマに対して、序論・本論・結論では何を書くのかといったことを、単語や簡単な文章でメモ書きを最初にしてから書き始めます(構成作成に5~10分はかけた方が良いです)

それが出来るようになるためにも、基本テーマの小論文のストックが必要です。課題は全く同じものはでないと思いますが、類似のものは出題されると思います。なので、序論・本論・結論ではどういった表現をしているのかといったことを日頃から意識した方が良いです。


社会人でも合格できる ― センスではなく戦略で突破する

社会人受験では「時間がない」といったハンデがあります。
しかし、小論文は“努力の方向性さえ合っていれば”確実に伸びる分野です。

重要なのは、戦略的に勉強すること

  • 型を理解する
  • テーマを絞る
  • 実際に書いてみる
  • 読み返して修正する

この4つを繰り返せば、文章を書くのが苦手でも必ず上達します。

私が特に意識していたのは「毎日5分でも小論文に触れること」。
書けない日は、過去に書いた文章を読むだけでもOK。
継続こそが最大の武器です。


まとめ:小論文は「センス」ではなく「型」と「再現力」

小論文は難しく見えて、実は「構成を理解して、再現する」だけの試験です。
私自身、文章が苦手でしたが、型を覚えて書き続けたことで合格できました。

大切なのはセンスではなく、「仕組みを理解して反復する」こと。
一度型を身につければ、どんなテーマでも対応できるようになります。

30代からでも遅くありません。
限られた時間の中でも、正しい勉強法を実践すれば必ず結果は出ます。
公務員試験の小論文は、“努力の方向を間違えなければ誰でも突破できる”試験だと思います。

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