エネルギー管理士(電気分野)は、電験三種合格者が次に挑戦する上位資格として人気の高い国家試験です。
私もその一人として、約2年間(実際に勉強したのは9ヶ月)で、総学習時間550時間をかけて合格に至りました。
この記事では、実際の学習スケジュール・失敗の原因・効果的だった勉強法、
そして「反省から見えた最短ルート」についてリアルにまとめています。
【勉強時間の内訳】合計約550時間のリアルな記録
私の総勉強時間は約550時間でした。勉強時間の内訳や勉強期間は下記の通りです。
| 年度 | 期間 | 勉強時間 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 1年目(2024年) | 2月〜7月 | 約400時間 | 課目Ⅰ〜Ⅲ合格・課目Ⅳ不合格 |
| 2年目(2025年) | 5月〜7月 | 約150時間 | 課目Ⅳ合格 |
1年目で3科目合格、2年目で残り1科目(課目Ⅳ)を突破。
時間はかかりましたが、確実に理解を積み重ねながら合格に到達しました。
【1年目】課目Ⅰ~Ⅲ合格、課目Ⅳで惜しくも不合格(114/200点)
1年目は過去問中心に5〜6サイクル繰り返し、
「答えを覚える」のではなく“なぜそうなるのか”を理解しながら解くことを意識しました。
その結果、課目Ⅰ〜Ⅲは7割前後で合格。
しかし課目Ⅳだけは114点(合格ライン120点)で惜しくも不合格。
わずか6点差に泣く結果となりました。あと少しで合格だったということを考えると悔しかったです。1年目の試験前に思ったのですが、課目Ⅳが思ったよりも時間がかかると思いました。4科目を同時に対策するとなると半年は少し短いと感じました。
【1年目の反省点】
1️⃣ 古い過去問題集(令和4年版)を使っていた
→ 最新の出題傾向に対応しておらず、法改正後の問題に対応できなかった。最新の問題を解かなかった。
2️⃣ 学習の中断が多く、試験直前に詰め込み勉強になった
→ 理解の定着が浅く、ケアレスミスが増加。途中でだらけてしまった(ここが不合格の原因)。
3️⃣ 勉強開始が遅かった
→ もう少し早く始めていれば、1年で合格できていた可能性が高い。
📌 教訓:過去問は最新版を使うこと。
古い年度の教材では出題傾向にズレがあり、非効率になるかもしれません。私はヤフオクで安かったという理由で古い過去問を使用しましたが、これから学習する人は、ぜひとも最新の過去問を買って試験対策をしてください。
【2年目】課目Ⅳでリベンジ合格(168/200点)
2年目は、2025年4月までは完全に勉強を休止。結構きれいサッパリ忘れていました。
再開は5月からでしたが、1年目の蓄積があり、思った以上にスムーズに復帰できました。始めるのは少し遅いかもしれないと思いましたが、逆に早くやりすぎていました。過去問学習は最後の方ではかなり飽きていました。
勉強内容は次の通りです👇
- 課目Ⅳの過去問13年分を使用
- 8サイクル繰り返し演習
- 理解不足の問題をノートにまとめて再確認
その結果、自己採点で168/200点を記録し、リベンジ合格を果たしました。
【2年目の反省点】
1️⃣ 課目が1つだけになり、学習負荷が軽くモチベーションが下がった
→ 同じ問題を続けてるのが苦痛になった。
2️⃣ 勉強再開が早すぎて“やりすぎて飽きる”状態になった
→ 試験1ヶ月前にモチベーションが落ちた。
3️⃣ 過去問を13サイクル以上繰り返したが、効率的ではなかった
→ 「解くこと」が目的になり、最終的に暗記してしまった。
📌 教訓:1回で受かるために早めの対策を。
理解を伴わった繰り返しの過去問学習が重要。
間違いノートを作るなど、“理解を可視化”する工夫が必要です。
【これから挑戦する人へのアドバイス】
私は要領が悪く550時間かかりましたが、
効率的に取り組めば1年で合格することも十分可能です。
特に次の3点を意識するだけで、学習効率が格段に上がります👇
最新年度の過去問題集を使う
法改正や傾向変化に対応している最新版を使用。
古い問題は避けた方が無難です。
「理解+反復」で過去問を5〜6サイクル回す
1周目は全体把握、2〜3周目で理解、4周目以降で定着。
解答を暗記するのではなく、“正解の理由を説明できる”ようにすることが重要。
弱点科目は早期対策
課目Ⅳ(エネルギー管理技術)は特に難易度が高いため、
他科目より早めに着手するのがおすすめです。
【まとめ】反省から見えた「合格への最短ルート」
エネルギー管理士(電気)試験は、地道な努力が必ず報われる資格です。
私は2年間(正味9ヶ月)かかりましたが、失敗と反省を通じて次の結論に辿り着きました。
- 過去問中心で理解を深める
- 古い教材ではなく最新版を使う
- 反復よりも“整理”を重視する
これから受験する方は、焦らず、効率的に、そして継続的に進めてください。
失敗も遠回りも、すべてが合格への糧になります。

